サフランの利用法

サフランという名前は、アラビア語のzafaran(黄色)という言葉に由来しています。サフランの花の色は紫ですが、乾燥しためしべから黄色い色が出るため、この名が付きました。

サフランのめしべには強い芳香があります。このめしべを乾燥させたものが、私たちが料理などでよく知る香辛料のサフランです。

エジプトやヨーロッパを中心に、サフランは紀元前から珍重されてきました。その利用法は実に幅広いものです。

①香辛料
私たちもおなじみのサフランライスやパエリアなど、食材を鮮やかな黄色に染め、風味をつけるために使われます。

②ハーブ・ティー
サフランのめしべはハーブ・ティーとしても利用できます。

③染料
サフランのめしべからは鮮やかな色が出るため、紀元前から染料としても使われています。

④子孫繁栄の儀式
サフランの産地インドには、子孫繁栄を願い、粉状にしたサフランに米粒を混ぜて新婚夫婦の肩に投げかけるという儀式があります。

⑤薬
紀元前16世紀にエジプトで書かれた世界最古の薬草書『パピルス・エーベルス』や、古代ローマ時代に大プリニウスが著した『博物誌』には、サフランを薬として用いていたという記述があります。
『博物誌』によると、サフランは内臓の潰瘍や咳、胸膜炎に効くだけでなく、飲酒の際の悪酔い防止、性欲向上にも良いと考えられていました。

⑥香水・洗髪料・化粧品
古代ギリシアやローマでは、サフランの搾り汁を香水や洗髪料として使っていました。また、クレオパトラが化粧品にしていたという説もあります。

サフランにはこのようにたくさんの利用法がありますが、わずか1グラムのめしべを得るために約120~170個もの花が必要な上、手作業で摘み取らなくてはいけないため、最も高い香辛料といわれています。

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