万葉の花々(15)~ささ(クマザサ・熊笹・隈笹・小竹・佐佐)~

笹の葉に はだれ降り覆ひ 消なばかも

忘れむと言へば まして思ほゆ

        (巻十 二三三七)

現代語訳:「笹の葉に薄雪が降って覆いかぶさり、やがて雪が消え去るように、私も消え去って(死んで)しまったならば、あなたを忘れることが出来るでしょうか。と妻が言うので、いっそうかわいく思われる。」

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*笹は普通山地に自生し、隈笹(クマザサ)・都笹・粽笹(チマキザサ)・根笹などの種類がある。

隈笹は春に美しい緑色の新芽を出し、秋から冬になると葉の縁が白く枯れて、隈どったようになる。これが「隈笹」の名の由来である。別名の「焼刃笹(ヤキバザサ)」「縁取笹(ヘリトリザサ)」も同じ意味からである。

*隈笹は多年生常緑笹

*笹の利用は古い。稈(かん:茎)は釣竿や竹垣、うちわなどの細工物などに、葉は薬用に利用されてきた。特に青葉は抗菌防腐作用があり、粽(ちまき)や富山の鱒寿司のような食品の包装などに今なお使われている。

(笹の花) ソフィア

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