有用植物利用法(22)~スギナの花~ツクシ      

         

ツクシとスギナ        開いている胞子嚢床                 食べごろのツクシ

スギナは、トクサ科・トクサ属に分類されるシダ植物です。北海道~九州までの広い範囲に分布し、河原や荒れ地、畑などに生えています。「地獄草」という別名は、地下茎を伸ばしてあっという間に増え、なかなか駆除できないことから付けられたそうです。

草丈は20~40cmほどとトクサ属の中でも小さく、地下茎が四方八方に広がっていきます。茎は太く、周りに細い筋状の葉っぱがいくつも生えています。この姿が杉の葉っぱと似ていることから、名付けられました。そして、春になるとツクシと呼ばれる高さ10~15cmほどの胞子茎を伸ばします。胞子茎は、草花でいうところの花にあたり、先端の部分から緑色をした細かい胞子を飛ばして繁殖します。胞子茎の節は、袴(はかま)という茶色の葉っぱで覆われています。

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スギナは、地上部のすべてに薬効があります。胞子茎であるツクシには、カロテン、カリウム、ビタミンC・B2などを含み、高血圧や風邪、眼精疲労、鼻炎、糖尿病、炎胆石、花粉症などに効果的です。また葉っぱや茎はミネラルの宝庫といわれ、利尿作用でむくみを解消することから、お茶や薬用酒のほか、全草を乾燥させたものは「問荊(もんけい)」という生薬に利用されます。また、ケイ酸やビタミンEの働きによって髪や爪を健康にし、老化予防に役立つため、アンチエイジング効果が期待できます。

ただつくしは、中毒性のあるチアミナーゼを含むため、食べすぎるとビタミンB欠乏症を引き起こします。心臓・腎臓の疾病を患っている方や、ニコチン過敏症の方は特に注意が必要です。また、トクサ属の中にはイヌスギナのように、アルカロイド系の有毒成分を含むものがあります。胞子の色や形が似ているので、間違えないように。

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◎スギナ(ツクシ)の花言葉

『向上心』『努力』『意外』『驚き』・・・「向上心」「努力」という前向きな花言葉は、1日1cmほど伸びるスギナの生育スピードの速さに由来します。「意外」「驚き」は、外見の異なるつくしとスギナが、同じ地下茎から出ていることにちなんで付けられました。

※「ツクシ」とは植物名ではなく、スギナ Equisetum arvense の胞子茎を指す言葉です。

ソフィア

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