ひなげし~想い出の花

私にとっての想い出の花と言えば、ひとつ「ひなげし」がある。といっても実物の花そのものではなく、歌詞の中にでてくる「ひなげし」という言葉である。

思えば若かりし頃、入社して2、3年経った頃であったか。社内でフォークソングのバンドを組んで活動していた。その当時流行った歌にビリーバンバンの「悲しみの中に」というのがあった。

♪ひなげしの花を 散らしたのは誰
♪それは通り過ぎた つめたい風
♪二人の愛を こわしたのは誰
♪それは通り過ぎた 時の流れ

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昼休みになると早々にランチを済ませ応接室にメンバーが集まると、自然と歌が口をついて出でくる。一人が歌うともう一人がハモる。3人、4人と続いていってコーラスになる。

フォークソングが好きで、ジョーン・バエズ、ブラザース・フォ-、PPMにキングストン・トリオと洋楽が多かったが、そんな中、入社の少し前頃に「白いブランコ」でデビューした兄弟デュオ・ビリーバンバン―が人気だった。

続いて、「ミドリーヌ」「れんげ草」「さよならをするために」とヒットが続いたが、いずれもの曲もソフトな歌声でゆったりとした時間が流れるような雰囲気を醸し出していた。

そんなことが何回か続いたある日のこと。いつものように、応接室のソファにかけて歌っていると、いきなり外から拍手が聞えた。戸を開けると早めに戻ってきた部長や課長、ベテラン社員の人たちだった。知らないうちに声が大きくなってしまっていたのだ。とても恥ずかしかったのを覚えている。

花太郎

 

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