七つの水仙

その昔、世界中の音楽ファンを魅了した男性4人のコーラス「ザ・ブラザーズ・フォー」の名曲のひとつに「七つの水仙(Seven Daffodils)」という曲があります。かくいう私も憧れて、友人とつくったフォークグループでギターを弾きながらよく歌ったものですが、みなさんもきっとよくご存知だと思います。ラッパズイセン(Daffodil)については、ギリシャ神話に次のような有名な話があります。
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ナルキッソス(Narcissos)は今でいうイケメンの若者でした。彼が妖精であるエコー(Echo)の愛をはねつけたところ、彼女は傷心のあまり姿を失い、ただ声だけが残って木霊になりました。

これを見た神に対する侮辱を罰する神ネメシスは、ナルキッソスを水に映る自らの姿を見て恋に陥るようにしむけて罰しました。

彼は、来る日も来る日も水面に映る自分の姿にみとれていました。そして、美しい自らの姿から視線をそらすこともできず、とうとう衰弱して死んでしまいました。

しかし、神は彼を憐れんで、彼の名を持つ花(Daffodil)に変えました。そして、ラッパズイセンは今でも水辺に咲いて、水面に映る自分の姿にみとれるように咲いています。
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花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」

自己陶酔型の人を意味する「ナルシスト」は、ナルキッソスの神話に由来します。また、こだまや反響を意味する「エコー」は、森の妖精のエコーが語源となります。

また、ラッパズイセンは、薬用として、汁を蜂蜜、乳香と没薬と混ぜたものは、耳から膿を吸い出すのに用いられます。根とオオムギから作ったパップ剤は硬性の腫れ物に貼り、消滅させるのに用います。煮立てた根は嘔吐を引き起こすのに使用されます。

ヤタガラス

七つの水仙” に対して3件のコメントがあります。

  1. SugimotoChieko より:

    「花の図鑑」の神話はとても素敵です。昔からギリシア神話は特に興味があり、毎日入浴時に本を読んでいました。
    ヨーロッパの歴史はギリシア哲学が根本にあり、それからローマの時代になりユダヤ教やキリスト教の歴史へと変化したようですが、ギリシア神話は日本の古事記のように神話時代のお話で大好きです。

    偉大なローマ帝国の勉強はしましたが、ギリシア時代の歴史は哲学でしかしませんでした。
    それが音楽と何の関係が?・・・中川牧三先生に師事するまではそう思っていました。
    でも音楽の本質を知るためには、古代からその地の人達の生活全般や考え方を知らなければ・・・と先生に教えられました。
    音楽家でそんなことを仰る先生はおられません。
    ・・・で、難しいばかりでなく、神話は読み物としても短編でおもしろいので大好きです。「花の図鑑」の神話が待ち遠しくなります。

    「七つの水仙」では、フォークグループでギターを弾きながら歌っておられたとか。
    それで素敵な奥様をゲットされたのか!納得!フォークを歌う男性は素敵ですものね。
    私は高校でのクラブ活動で合唱部にも入り(当然、オンチの代表のようにクチパクでしか参加できていなかったのですが)、卒業後そのOB・OGで作っている合唱団に同期全員で入団して、先輩や同期の上手な人達のグループが合唱やフォークを歌っていたのを、羨ましく見ていました。
    (銀行には合唱のクラブはなかったので、声を出せればいいと謡曲部に入ったのですが、一年間笑い転げていました。)
    合唱団では合宿の電車の中でも、夜の浜辺でも、ところかまわずハモリだすその雰囲気は青春そのものでした。
    それで私もきれいな声になりたいと声楽を習いに行ったら、・・・大学に入るはめに・・・

  2. kumanozakura より:

    コメントありがとうございます。
    花の図鑑などという大それたサイトを主宰していますが、筆者は花について特に詳しい訳ではなく学びながら作っているというのが実情です。
    花についての想い出というのもそれほどたくさんありませんが、あるとしたらそれは、歌詞に出てくる花の名前くらいでしょうか。
    歌は母親の影響でこどもの頃から大好きで小学校では合唱部、家では春日八郎(古るっ!)、曽根史郎、三橋美智也から始まって鶴田浩二、裕次郎、その後、橋幸夫、舟木一夫・・・ととまらない。
    中学、高校とフォーク系に傾いて、PPM、ブラフォー、キングストントリオ、ジョーンバエズ。社会人になっても社内でフォークバンドを作り、結婚式でもPPMを歌いました。
    因みに、バンドのメンバーにひとりかわいい女性がいましたが、今の家内ではありません。(笑)写真は大阪城公園の石垣です。

    1. SugimotoChieko より:

      写真の人物が小さくてさっぱりわかりません。もっと分かる写真を掲載して頂きたいです。(見たい!)
      フォーク系の歌手ですが、ここではジョーンバエズくらいしか知りません。たしか牛さんが売られていくのか、悲しそうな歌でしたよね。
      心に沁みる歌は大好きですが、後年もっぱら泣かせるほうが楽しく、どれだけ号泣するか人知れず涙を流すか、歌とは面白いものだと楽しんでいました。
      予期しない状況で泣かれるのは、メロディーや声に関係なくその音楽に鑑賞者が自己投影をして、過去の自分・未来の自分に感情移入して泣いている場合が多いように思います。
      「花図鑑」に掲載される花々でも、読者はきっと御自分の過去の思い出と共に鑑賞してくださるはずです。

      北欧に咲く花や南欧に咲く花そして日本の四季の花、神話でも北欧と南欧ではどんな違いがあるのでしょう。
      日本の花の神話は聞いたことがありませんが、万葉集では多くの花々が詠われています。奈良に万葉植物園もあります。
      日本人の心の故郷「万葉集」の世界の花々。「花の図鑑」は凄い!

      ゆっくりと楽しみながら拝見させて頂きます。期待大!大!です。

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