花と伝説~平将門と桔梗

歴史上のスーパースター・平将門に因んだ花の伝説があります。この話、地域によっていろいろなバリエーションがありますが、そのコアとなっているのは平将門の侍女に「桔梗」という名の美しい姫がいて、将門はその娘を寵愛していたという事です。

そして、朝廷からの討伐命令を受けた藤原秀郷との合戦で敗れた将門が城峯山(秩父地方)の洞穴に身を隠していたところ、桔梗姫がそれを敵方に密告したのです。それまで不審な敗北を続けていた将門は、桔梗姫をスパイであるとして激怒し、一刀のもとに彼女の首をはね自らも自刃して果てたそうです。

また別の話では、将門が自分に似せた人形を大量に作らせて敵の目を欺こうとした時、桔梗姫が敵方に「息をしているのが将門」と教え、戦に敗れてしまったとか。一説には、桔梗姫は藤原秀郷の妹であったとされています。それなら、スパイ説も濃厚ですね。また別の一説では、桔梗姫は将門の最期を知って入水し、自らの命を絶ったというものもあります。結局、桔梗姫は藤原秀郷に騙され、口封じのために斬られたという話もあります。

いずれにせよ、その桔梗姫が亡くなった山では「桔梗が咲かない」「桔梗を植えてはいけない」と言われているようです。実際に、桔梗を植えても枯れてしまう土地もあるとのこと。地質の問題かもしれませんが歴史に結び付けての話としては面白いですね。

千葉の市川では、将門の祟りを怖れて桔梗を植えないという話が今でも残っているそうな。他の地域にも、生活用具に桔梗の模様を使わないという風習があったそうです。しかし、何故「桔梗」なのでしょうか。桔梗紋は一般に土岐源氏の流れを汲む一族が使用していた紋ですが、それがアンチ平将門に関係があるのでしょうか?よく分かりませんが、桔梗は安倍晴明が五芒星として好んで使ったようで「晴明桔梗印」とも呼ばれたそうですから、なにやら神秘的なものを桔梗に感じます。

朝廷からは逆賊とされていた将門は、関東では「将門さま」と信仰の対象にさえなっています。それで、朝廷からの命により成田山新勝寺の僧が将門調伏の不動護摩を行ったという事で、今でも「成田山新勝寺には参らない」という家が多く残っているそうです。将門が主人公であった大河ドラマの「風と雲と虹と」の出演者も、恒例であった成田山新勝寺の豆まきへの参加を辞退したそうです。

す。

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