花と神話~ユリ

ギリシャ神話の中の最大の英雄ヘラクレスが誕生したとき、ユリの花も生まれたと言われています。これはその時の物語です。

ゼウスはかねてよりアルクメネの美貌に目をつけ、自分のものとする機会を伺っていました、丁度その時アルクメネの夫は仇を探してあちこちを旅して家を留守にしておりました。好機到来とばかりにゼウスは彼女の夫に姿を変えて彼の留守宅にやってきました。

アルクメネは自分の夫と信じて疑わず家に入れ、寝室に導いたのです。三日の間ゼウスは太陽を昇らせず彼女と一緒に過ごしました。その結果生まれたのがヘラクレスです。

生まれたヘラクレスを不死身にしてやりたいとゼウスは考えたのですが、そうするにはヘラの乳を飲ませなくてはなりませんでした。しかしヘラは嫉妬深い女ですから、いかにゼウスとはいえ、他の女が生んだ子に乳をやってくれとは言えませんでした。そこで眠り薬をヘラに与えて眠らせ、彼女の胸にヘラクレスを置きました。ヘラクレスは彼女の胸にすがりつくとその乳首にかぶりつき無心に乳を飲んだのです。

赤ん坊とはいえ、ヘラクレスの吸う力は強力でした。夢うつつのヘラは胸の上のヘラクレスを手で払いのけました。そのとき乳首からほとばしり出た乳は天に昇って「天の河」となり、地に落ちたものから白いユリの花が咲いたと言われています。これがこの世で最初に咲いたユリの花だということです・

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