花と神話~オリーブ

アテナイの町がなぜアテナイと呼ばれるようになったかという物語とオリーブは深い関係があります。オリーブは力と勇気を象徴する植物で、知恵の女神アテナの植物でもあります。アテナは、ゼウスの頭から全身に鎧を着て、槍と盾を持って飛び出したと言われる女神です。技術の守護神であり、男にとっては農業と航海術の、女にとっては、糸紡ぎ、機織り、裁縫の女神でした。

アテナは、戦の女神でもありますが、暴力的なアレスが好戦的なのとは違って、彼女は防衛の戦を司っていました。

昔、海神ポセイドンとアテナがギリシャのある町の所有をめぐって争ったときのこと、神々は二人の神のうち人間にもっとも必要なものを与えたほうにその町の所有を認めようと決めました。ポセイドンが三又の鉾で地面を打つと馬が現れました。(海の神と馬とはかかわりが薄いように思えるでしょうが、馬は多産を象徴する動物であり、海の波の具象化であるとも言われているのです。)

アテナはオリーブを取り出しました。神々はオリーブの方が人間には役に立つと判断して、この町はアテナのものとなりました。そこでこの町はアテナイと呼ばれるようになったのです。

人々はアクロポリスの丘にパルテノン神殿を造り、アテナを祭りました。そしてアテナの祭礼で競技に勝った者にオリーブの冠を与えるようになったのは、それがアテナイの守護神アテナの木だからなのです。

オリーブの花言葉は「平和」です。アテナとのかかわりを伝える「知恵」という花言葉もあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Optionally add an image (JPEG only)

前の記事

ハス(紅領巾)