有用植物利用法(14)オクラ(野菜の花) 

オクラ

アオイ科 トロロアオイ属

Abelmoschus esculentus

〔基本情報〕日本では一年草として扱われる多年草。
茎は直立して、3-4本の側枝を出します。熱帯では6mほどの高さになりますが、日本では1.5~2mほどの高さです。葉は互生し、掌状に3-5裂します。
花は葉腋に1個ずつつきます。花はハイビスカスに似た形をしていて、黄色く、花の基部がワインレッドとなります。早朝に開き、午後にはしぼむ半日花です。果実は蒴果で、細長いピラミッド状で、輪切りにすると円形~多角形の断面となり、この形をレンコンに例えてオカレンコンという別名があります。〔利用〕若い緑色の果実を食用にします。果実にはぬめりがあり、和え物や煮物、揚げ物などさまざまな調理法で食べられます。このぬめりはペクチンなどからなりビタミンB1を多く含みます。果皮が緑色のものが一般的ですが、赤い品種もあります。
約2,000年前にはエジプトで栽培されていた記録があり、日本には江戸時代末期に渡来しました。種子はヨーロッパでコーヒーの代用品とされた時代もあります。〔栽培〕栽培は容易で、一株から30個は収穫できます。
増殖は実生によります。
病害虫には強いですが、立枯病とアブラムシには注意が必要です。*次々に咲くきれいな花に見惚れて、アッと気がつくと果実は大きく硬くなり食用不可に・・・トホホとならないよう、早めの収穫を!野菜とは思えない華やかなな美しさは花のみの観賞でも充分価値ありです。(栽培は簡単!)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*オクラの栄養効能効果

夏場が旬のオクラは、暑さのせいで胃腸の弱った8月ごろが一番美味しく、刻むと糸を引くネバネバが消化を助ける働きをしてくれます。

このネバネバの正体は、ペクチンという水溶性の食物繊維と、ムチンという糖タンパク質です。

果物に多く含まれるペクチンは、高い整腸作用で便秘と下痢の両方に良く、ムチンには他のタンパク質の消化吸収を助ける働きがあります。
これらの成分は、粘膜を保護し、胃腸の働きを助けます。

ペクチンとムチンは、共に水溶性ですので、やわらかければ生のまま刻んで食べるのがお勧めです。
包丁の背でたたくとネバネバが良く出ます。

 

かたい場合には、あくまでサッとゆでて栄養素を損なわないように食べると良いでしょう。

オクラに多く含まれるペクチンには、整腸作用以外にも、コレステロールを下げる働きがあり、生活習慣病が気になる方にお勧めの食材です。

食物繊維には水に溶ける「水溶性」と溶けない「不溶性」があります。
ヌルヌルした水溶性は腸内でゼリー状に変わり、血糖値の上昇を抑え、コレステロールを排出します。

不溶性は水を吸って腸内でふくれ、腸の活動を促進するので、便秘の改善効果があります。
オクラにはどちらも多く含まれています。

オクラに含まれるファイトケミカルのクロロフィルには紫外線などに対する強い抗酸化作用が期待でき、マグネシウムには夏の暑い時期のイライラを抑える作用があります。

オクラで忘れてはならないのが栄養価の高さです。
オクラはビタミンA(β-カロテン)、葉酸、ビタミンE、そしてカルシウムなどのミネラルなども豊富で栄養価が高い野菜で、暑い時期食欲が落ちたときにもぴったりな食材です。

ネバネバ仲間の長いも、納豆、なめこなどと組み合わせれば、食べやすいスタミナメニューになります。

また、フカヒレやスッポンといった高級食材に含まれているコンドロイチンが、オクラにも含まれています。
コンドロイチンはとくに関節軟骨の形成に深く関わっており、成長期の子どもにとっても大切な成分です。

ソフィア

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